人生と財政 2018 6 30

 最近は、経済に関心がない人までも、
日本は財政危機である。
将来が不安であるという。
 なぜ、財政危機なのか。
政府が無駄遣いしたから、
財政危機になったと考えている人が多いでしょうが、
それは間違いです。
 健康なのに働かない人が増えたからです。
それも増えたどころか急増したのです。
 タイムマシンで、今から30年前から50年前に行ってみましょう。
当時の60歳は、肉体的には「ボロボロ」でした。
 頭は禿げ上がり、あるいは白髪になり、
顔には深いシワがあり、大きなシミもありました。
そのうえ、顔の表情は、老人特有の無表情でした。
なかには、背中が曲がる人までいました。
 この状態では、誰もが、
「何とか60歳までたどり着けましたね。
お疲れさまでした」と見たでしょう。
 今の60歳は、髪の毛は黒くふさふさで、
肌にはツヤがあり、表情も豊かで、
背筋はピンと伸びています。
 これで「引退」とは、おかしい。
そこで、私は、2003年に、
定年延長を主張したのです。
つまり、60歳定年を65歳定年にするということです。
これに対して、当時、いろいろな反対論がありました。
 そういう反対論があるので、
定年延長が、なかなか進みません。
本来ならば、10年ごとに5年ずつ定年を延長すべきだったのです。
2003年に定年65歳。
2013年に定年70歳。
2023年に定年75歳。
 人生100年時代を迎えるにあたって、
このぐらいのペースで定年延長を図るべきですが、
定年延長には反対論が強く、
遅々として進まないが現状です。
 しかし、「健康なのに働かない人が増えた」ということが、
日本を財政危機にしていると覚えておいてください。
 ところで、昔の定年は、55歳でした。
それを60歳に延長したので、
当時は、頭は禿げ上がり、あるいは白髪になり、
顔には深いシワがあり、大きなシミもあり、
背中が曲がる人まで続出したのです。
当時は、定年を55歳から60歳にするのが早すぎたかもしれません。
 さて、今の若者も働いていません。
昔話をしましょう。
私が大学生の時に、中学校の同窓会がありました。
 当時、大学に進学するのは少数派で、
40人クラスで10人未満だったと思います。
「お前は、そんなに勉強が好きなのか」とからかわれ、
「お前は無職で収入がないから、俺たちがおごってやるぜ」と言われ、
悔しい思いをしたことがありました。
 働かない人が増えて、働く人が少なくなれば、
日本は、当然、倒産します。
 社会主義とは、国家の富を食い尽くしたときに終わります。
働いて、お金を稼ぎ、所得税を納めることを人生の誇りとすべきです。































































































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